読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新訳童話3〜もしも主人公が〇〇座だったら〜

こんばんはー(~_~;

0:00更新は間に合いませんでした(笑)

しかし、何とか丑三つタイムには間に合いました!

 

今回も偏見と妄想の世界にLet’s GO★

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

第3回  双子座の白ばら紅ばら

 

昔、昔。

ある森に、白ばら、紅ばらと呼ばれる双子の姉妹がお母さんと一緒に住んでいました。

 

双子はそれぞれに父親が違いましたが、とても仲が良く、いつもお互いのことを思いあっておりました。

白ばらはお淑やかな外見に反し武術に長け

紅ばらは気の強そうな見た目通り馬術に長けておりました。

2人はずっと一緒におりましたので、これから先もずっと一緒に居ようと誓い合っていたのです。

 

 

ある日、その冬で1番の冷え込みを見せた雪の降る夜でした。

2人が暖炉の側で縫い物や編み物をしていると、トントンと玄関の扉を叩く音がしました。

 

顔を見合わせて、

「こんな晩に一体誰かしら」

と言いながら、お母さんがそっと扉を開けて外を覗いてみました。


するとそこには大きな茶色のクマがいました。

「お母さん!クマよ!逃げて!」

『私達が始末するわ!』

勇ましい白ばらと紅ばらは戦闘態勢に入ります。

 

まさかの好戦的な双子に驚き、

クマはこう言いました。

 

「いえ!襲うつもりはありません!

今晩だけで良いので、どこか雪のないところにおいてくれませんか?

この寒さで身体が辛いのです」

 

 

双子は戦闘態勢を解きました。

怖いと思うよりも、クマが可哀想に思えてきたのです。

「私達の方こそごめんなさい。つい武闘派スイッチが入ってしまって。。」

白ばらは素直に謝りました。

 

「さぁ、こちらへ」

紅ばらがクマの背中をそっと押し中へ案内しました。

 

暖かい暖炉のそばに敷物を引き、そこにクマを座らせました。

 

三人はクマのために、美味しいスープを温めたりミルクを飲ませたりと世話を焼きました。

また、大きなクマの体を覆えるように三人のベッドカバーをそれぞれ貸してあげました。

 

おかげでクマは暖かい中ゆっくりと休むことが出来たのです。

 

その晩から、クマは毎日、白ばら、紅ばらの家にやってきては一緒に歌を歌い、踊り、森の中で見たことや2人の家から遠く離れた森の話、読んだ本の事など持っている情報のやり取りを飽きる事なくしました。

冬の間中、情報と知識の波に埋もれて楽しく過ごすことが出来たのです

 

そして、が来たある日、クマは3人にお別れを言いにやってきました。

 

「春になると、地面の下から悪い小人がやってきて、僕の宝物を盗もうとするんです。

これからはずっと見張っていなくてはならないので、もうここに来ることは出来なくなってしまいます。凄く寂しいです。

あなた達と過ごしたとても時間が楽しかったから」

 

そう、クマが俯き哀しそうに言います。

 

白ばらも紅ばらもそしてお母さんも同じ気持ちでした。

こんなにも会話のテンポが合って自分達が知らない知識を持っている知的なクマ(いや、むしろ人間でも)には会ったことが無かったからです。

知的好奇心がこんなにも満たされたのは久しぶりでした。


双子達は

 

「『どうしても行かければならないの?

小人をどうにかできないの?」』

 

と、色々と矢継ぎ早に聞きましたが、クマは 目を伏せて首を振るばかりでした。

 

「じゃあ、また冬になったら是非来て!私達の事忘れないでね!

来なきゃ忘れちゃうんだから!」

白ばらはそう言って爽やかにクマに言葉をかけました。

双子は記憶力は良いのですが、いかんせん忘れっぽいので、本当に来てくれないと忘れてしまうのです。

 

その日から親子3人、また静かな夜を過ごしました。本を読んだり、歌ったり、縫い物や編み物をしたり、ネットサーフィンをしたり。

どこか物足りない想いを抱えながら。。。

 

 

そんなある日、双子は薪を拾いに森の奥のほうへ行きました。

良い薪が拾える場所に近づくと、どこからか 小さな声で

[助けてー。助けてくれー。]

と言っているのが聞こえてきました。

 

二人が急いで声のするほうに走っていくと、

道に一本の木が倒れていました。

よく見ると地面との間に出来た僅かな隙間に 一人の小人が長いひげを絡ませ挟まっていたのです。

二人は絡まったひげを解こうとしましたが、小人が暴れてしまったせいか、どうしても解くことが出来ません。

このままでは 体が挟まっている木を動かすことは出来ません。

 

「もうこれ無理だわ!埒があかない!」

少々せっかちな白ばらは、持っていた籠からはさみを取り出しました。

 

「ごめんなさい小人さん!また伸ばして!」

 

そうあっさり言うと、小人のひげをばっさりと切りました。

 

そして二人で力をあわせて木を持ち上げて隙間を作り、ようやく小人は木の下から這い出ることができたのです。

 

「ああ、よかった!」

『よかったわね!小人さん

2人はそれぞれに言いました。

 

ところが小人は助けてもらったお礼を言うどころか、

自分のひげを容赦なく切ったと言って顔を真っ赤にして怒鳴り散らして怒ったのです。

 

2人が呆れて黙っていると、小人は木に挟まって出られなくなった原因である金貨で大きく膨らんだ袋をズルズルと引っ張り、よろめきながら肩にかけ、双子をギロッと睨み去って行ってしまいました。

 

2人はお互いに顔を見合わせ、

 

「変な小人ね」

『しょうがない奴ね』

と肩をすくめ、さっさと気持ちを切り替えて薪を拾い家に帰っていきました。  

 

 

その小人事件から少し経ったある夏の日。

2人は川遊びに出かけました。

 

「そろそろ川ね」

『そうそう、川って言えば、隣の川北さんがね、、』

と何時もの調子でご近所情報を話そうとした矢先、二人の耳にはどこからか悲鳴が聞こえてきました。

 

「・・川北さん?」

『そんな筈ないじゃない。川北さん今日は週に1度の街でお買い物の日よ。

こんな所にいないわ』

 

不思議に思った2人声のした方へ走っていくと、この間の小人が大きな魚にひげを咥えられ、今にも川の中に引きずり込まれそうになっているところでした。

 

2人は小人を抱えて一生懸命引っ張ろうとしたのですが、魚の力は強く、武芸に秀でた2人でも敵いそうにありません。

 


仕方なく、白ばらは籠の中からまたはさみを取り出し、ピーンと伸びた小人のひげをスパンっと切りました。

その拍子に小人はポーンと草の上に落ちました。

しかし、またもや小人は顔を真っ赤にして怒っています。


[よくも 大事なひげを切ったな!!]

と怒鳴りながら、真珠の入った袋を肩に担いでヨロヨロと行ってしまいました。

 


それからまた暫くしたある日、2人は森を抜けた丘のお花畑に花を摘みに行きました。

一面に咲く色とりどりの美しい花の間を、赤いとんがり帽子が行ったり来たりしています。

 

「あら」

『あら・・?』 

「・・川北さん?」

『川北さんなわけないでしょ。川北さん今日は娘さんの授業参観よ』

「そうだったわね」

 

二人は顔を見合わせ、そっとその場を離れようとしました。

その時です。快晴な空に黒い影が映りました。

2人は空を見上げました。

 

それが大きな鷲だと分かった時には、大わしはもう小人の白いひげを、鋭いくちばしに咥え、大きな翼を羽ばたかせ飛び立とうといました。

 

小人は必死になって

[放せ!やめろー!誰か助けてくれー!!]

と鷲に振り回されながらも叫んでいます。

 

2人は、また揉めるのは嫌だなと思いましたが、気が付いたときには、

あの時のように小人が振り回されたときを狙って、はさみでちょきんと切ってしまいました。
 

鷲はそのまま飛んでいきました。

 

花畑の端に振り落とされた小人の傍に行き、助けようとしたのですが、

今度も小人は真っ赤になって怒っています。


[何でまたひげを切るんだ?!せっかく伸びてきたのに!

バカなのか!?バカなのか!?]

怒鳴りながら袋の口からこぼれた宝石を夢中になって拾い始めました。

 

2人は呆れて顔を見合わせながらも、飛び散った宝石を拾って小人の袋に入れてあげようとします。

しかし小人はまた真っ赤になって怒りました。

 

[わしの宝石にさわるな!見るな!あっち行け!!]

 

その時、突然、茶色の大きなクマがこちらに走って来たのです。


2人は直様あのクマだと気づきましたが、なんだか様子が変です。

 

クマが向かってくるのを見た小人は、宝石の袋の口をつかむと、急いで袋を担ごうとしました。

所が、袋の重みでよろめいて、そのまま地面に尻もちをついてしまいました。

 

すぐそばにやってきたクマは、言いました。


「やっと見つけた!私の宝石を返せ!」 

と言いながら、大きな手を一振り。

 

すると小人は持っていたものから手を離しビョーーーーンと遠くへ投げ飛ばされ、

姿が見えなくなってしまいました。

 

2人は久しぶりにクマに会えてとても喜んだのですが、
突然、薄い煙のようなモヤがクマの周りに立ちこめ、しまいにはクマは見えなくなってしまいました。

 

双子は何が起こったのか、とても心配になってモヤが晴れるのをじっと見守っていました。

 

そして、すっかりモヤが晴れた時。

そこに立っていたのは、クマではなく、若い立派な王子様だったのです。

 

二人はびっくり!


口もきけずに、お互いの顔を見合うばかり。

 

王子はにこやかに双子の方を見つめます。

 

王子二人のそばに近づいてくると同時に、

丘の向こうから蹄の音がして、もう一人、王子とそっくりな若者が現れました。

 

クマだった王子白ばらの手を取り言いました。

「白ばらさん、紅ばらさん、本当にありがとう。
私は隣の国の王子です。以前あの小人の魔法にかかって、国の宝を奪われたのです。

それだけでなく、クマに姿を変えられ、城にも戻れず、誰にも信じてもらえず。。

あの雪の夜、あなた方に助けてもらえなかったら私は死んでいました」

 

すると今度は、馬から下りたもう一人の王子紅ばらのそばに立って言いました。

 

『あの小人の魔法の力の源は白ばらさんが切った長いひげだったのです。

そのひげが短くなってしまったため、小人は魔法を使えなくなり、ああやって簡単にやっつけることが出来ました。

私は、兄を探してずっと旅をしていたのですが、ある時、森で大きな茶色のクマになった兄に会い驚きました。

兄がこの森の中にあの小人がいると言ったので、私たちは毎日小人を探していたんです』

 

幾ら予測不能の事態に強い双子でも、ただ黙って二人の話を聞くばかりでした。

 

クマだった王子白ばらの手をとったまま、言いました。

 

「白ばらさん、私と結婚してください。あなたの勇気と親切が僕を力づけてくれた。

こうして元に戻れたのもあなたのお陰だ」

 

双子はどうしたら良いかとお互いを見ました。

 

「でも、クマ王子さん。

私は紅ばらとずっと一緒にいると約束しているんです。離れ離れになる位なら死にます!」

 

白ばらと紅ばらは一心同体ですので、白ばらは強く訴えました。

 

そして、もう一人の王子紅ばらの手を取り言いました。

 

『紅ばらさん。私と結婚してください。あなたのご親切を兄から何度も聞いています。そして楽しいお話も。。兄を助けてくれて、笑わせてくれて本当にありがとう。

これからは私を笑わせてくれませんか?』

 

こうして、白ばら、紅ばらの双子はお母さんと一緒に二人の王子の国に迎えられ

皆末永く仲良く幸せに暮らしましたとさ。

 

と原作ではほのぼのと終わる筈でしたが、、

 

双子座の白ばら、紅ばらちゃんは一味違う。

 

双子座だとこうなるのです。

 

 

双子の王子の国に迎え入れられた双子の白ばら、紅ばらはお城にある物を作りました。

 

色とりどりの美しいバラが咲き誇るバラ園に白い壁が映えるサロンルームです。

 

ご近所付き合いが大好きな2人にとって、

情報を遮断されるという事死に値する事でした。

 

お城に仕える者から伯爵・公爵夫人出入りの業者まで、身分関係なくサロンに招き、時間に囚われる事なくずっとコミュニケーションを取るためです。

 

ずっと立て板に水の如く喋り続ける2人に、いつか王子達ストレスで爆発してしまうのではと、ヒヤヒヤしていた白ばら紅ばらのお母さんですが、心配は無用でした。

 

何故なら王子達も双子座だったのです。

 

かくして、

入った情報は取り敢えず出さずにいられない、しかし興味の無い話は右から左へのベルトコンベアー作業が生来から出来る生粋の双子座の双子カップルは、

その情報の広さ素早く空気を読む能力を活かし、なんだか憎めないキャラを存分に使い国を恒久的な平和へと導いていったのでした。

 

ーめでたしめでたしー

 

 

 

ふぅー₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜ ₎₎

 

さて次回は何座かしら!?

 

更新をお待ち下さい♡

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

相咲杏光 profile

 ■ サイキックリーダー

■ 占星術
■ オーラソーマプラクティショナーLevel3
■ ホリスティックビューティ-アテンダン

 

☆メッセージ☆
幼少期からのサイキック能力が目覚めたのは高校の時でした。
サイキック能力に悩まされるも克服。
その後、己の才能を人に還元する為サイキックリーダーとして活動を始めます。
掲げる理念は、『それぞれが自分の人生に責任を持ち、自分の魂を自分で生きること』
その場凌ぎの言葉は言いません。
真に向き合う気持ちのある方に、真正面からセッションをします。

 

f:id:t-s-porta:20160406180435j:plain